2009-01-01から1年間の記事一覧
もしここに生活がまだあったなら賞味期限の切れたわさびも
あなたとの関係を火にかけている見物ね最後に何が残るか
クリックもドラッグも知らぬままでいい甘やかに夢さがす左手
古い歌口ずさみつつ刃(やいば)研ぐ「今宵牝牛は月飛び越える」
いくらでも広がってやる最後にはおまへをぜんぶ飲み込んでやる
スカーフをください君が好きでした髪巻き上げる風すみれ色
031:てっぺんもみの木のてっぺんに星。梯子なら、押さえてるから君が飾って?032:世界しっかりと抱いているから眼を開けてごらん娘よこれが世界だ033:冠まだ同じ踊り場にいるもう君が草冠の姫じゃなくても034:序「どの口が序の口だって?」(この口よ)…
天上の星の輝き (左手に)夢 ←←←←← 深き淵 →→→→→ 現(右手に)
大人にはまだなれなくて揺らしては鈴の音(ね)聞いて藤のかんざし
意図はみな見抜いて知っていて欲しいそのための嘘甘い迷宮
しっかりと抱いているから眼を開けてごらん娘よこれが世界だ
まだ同じ踊り場にいるもう君が草冠の姫じゃなくても
「どの口が序の口だって?」(この口よ)毒を含んで待っているから
ロンドンの絵葉書くれた澄んだ眼で「あなたはかはいさうだ」と言って
もみの木のてっぺんに星。梯子なら、押さえてるから君が飾って?
牛込のいまはもう無いコンビニの監視カメラに笑いかけた人
021:くちばし軒下のくちばし夏を呼んでいるもうすぐ赤いスカーフするの022:職職はある帰る部屋に待つ人もある日暮れ家路に影を失う023:シャツどっちにも行けない味方したくないまた朝が来るシャツブラウス着る024:天ぷらあのときはわからなかった作法な…
簡単に既決フォルダに入れないでちゃんと見てそして罠に気付いて
まず影が囁く声が眼差しが透明になる君を抱いてる
似ていない妹のよう「くしゅくしゅ」は「くしゃくしゃ」はでも辞書に載ってる
もう少ししたら振られるコンビニのバックヤードで外套を抱く
何もかも忘れてしまう知らぬ間にまるで氷がとけるみたいに
どっちにも行けない味方したくないまた朝が来るシャツブラウス着る
あのときはわからなかった作法などただ食べたくて「天ぷら蕎麦」と
職はある帰る部屋に待つ人もある日暮れ家路に影を失う
軒下のくちばし夏を呼んでいるもうすぐ赤いスカーフするの
011:嫉妬嫉妬するほどの何かがあるじゃなし見て見ぬふりも上手になって012:達友達になりたいなってくださいと叫ぶ喉より血のほとばしる013:カタカナ呼びかけがカタカナ→漢字になっていた。それだけのこと。それだけのこと。014:煮ぐらぐらと煮立った鍋を…
貧しさはいい勝負かも甘くみて見下しあって飢えてばかりで
もう二度と読み返すことの無いノート空っぽの部屋ひえびえと春
疲れたら眠っていいよひっそりと分解者はもうすぐそこにいる