2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 021:くちばし(ezmi)

軒下のくちばし夏を呼んでいるもうすぐ赤いスカーフするの

 011から020まで

011:嫉妬嫉妬するほどの何かがあるじゃなし見て見ぬふりも上手になって012:達友達になりたいなってくださいと叫ぶ喉より血のほとばしる013:カタカナ呼びかけがカタカナ→漢字になっていた。それだけのこと。それだけのこと。014:煮ぐらぐらと煮立った鍋を…

 020:貧(ezmi)

貧しさはいい勝負かも甘くみて見下しあって飢えてばかりで

 019:ノート(ezmi)

もう二度と読み返すことの無いノート空っぽの部屋ひえびえと春

 017:解(ezmi)

疲れたら眠っていいよひっそりと分解者はもうすぐそこにいる

 018:格差(ezmi)

格差とふ言葉に君は敏感で「突き落として」と言わんばかりで

 015:型(ezmi)

あたためたバターあなたの型を抜く180℃のオーブンで焼く

 016:Uターン(ezmi)

本当に思うのですか? 戻れると? Uターンしてもといた場所に?

 014:煮(ezmi)

ぐらぐらと煮立った鍋を前にしていっそこの手を浸したいなど

 012:達(ezmi)

友達になりたいなってくださいと叫ぶ喉より血のほとばしる

 013:カタカナ(ezmi)

呼びかけがカタカナ→漢字になっていた。それだけのこと。それだけのこと。

 011:嫉妬(ezmi)

嫉妬するほどの何かがあるじゃなし見て見ぬふりも上手になって

 001から010まで

001:笑見たことが無いからだろうどうしても君の笑顔が思い出せない002:一日一日の終わり武装を解くように脱ぎ捨てる服の中は空っぽ003:助真っ直ぐに向き合う勇気などなくて補助線をひく苦しまぎれに004:ひだまり午後三時四十二分この部屋に落ちる最後の…

 009:ふわふわ(ezmi)

何に気をとられていたのふわふわと遊んでいたの猫よお前は

 010:街(ezmi)

遠き日のまぼろし祖母の思い出と連れ立ち歩く日光街道

 007:ランチ(ezmi)

屈託の十二時誰とどこへ行くランチボックス下げて遁走

 008:飾(ezmi)

音も無く首飾りの切れ落ちる宵なにも教えてくれなくていい