2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
取り扱い注意のしるし仕込み杖 <上に向けると花が咲きます!>
双方が両耳もとで囁きぬ 「供述なさい思うがままに」
清らかさ求め駆り立てられるよに消毒かさね残る空白
こんなにも隔たってふたり神さまの気まぐれゆらり塩基配列
天窓のある部屋でした雪あられ音がしましたぱちりぱちりと
まるで岸壁を歩いているようだ虚空右手が自由に触れる
常套句みだれつけいる隙も無くレポート用紙の白そして白
低空を飛んで見逃さないように君の棺が運ばれてゆく
011:除その人はおそらく白い服を着るしるしはすべて取り除かれて012:ダイヤ四本の手を強くただ結び合いダイヤは凍る移ろいもせず013:優この星の最後の二人になりましただから踊ってせめて優雅に014:泉いまだけは曇らずにいて一対の泉は朝の光を浴びて015…
春深く六畳間にただしんとしてあるじのいない鳩時計なく
ゆらゆらと母は日射しに溶けてゆくワンピース青きシアーサッカー
剥製を集めて動かないように音を立てないように紛れて
真四角の部屋夕方が遠くなる手のひらの上でお豆腐を切る