008:深(ezmi)
いとけなく夢見がちなる左手に針刺すように深くつめ切る
006:時代(ezmi)
いいねって言えば言うほど遠くなるそんな時代と言えばそれまで
007:驚(ezmi)
そっと袖引けば驚く君といて体温のないものになれたら
005:点(ezmi)
永遠に交わらずとも点々とWebの波間に灯る明かりが
004:果(ezmi)
無花果を裂いては指を濡らしつつ彼を育てた庭をみている
003:散(ezmi)
咲きもせず散りもせずただ溶けるためそのためにだけ選ばれた花
002:隣(ezmi)
明日はまだもう少しさき秒針の音夜明け前隣室の咳