2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 051:熊(ezmi)

誰ひとり犬さえもいない白昼の夢その奥で眠る穴熊

 041から050まで

041:存在存在が耐えられぬほどに軽ければ飛べるかも何もかもを忘れて042:鱗いまは無き熱の片鱗くちびるのおもてに残る薔薇に似ている043:宝くじ亡霊は佇み宝くじを買う人を見ている数寄屋橋にて044:鈴何度でも鳴らす呼び鈴きれぎれに祭囃子の遠ざかりゆ…

 050:確率(ezmi)

結節に触れ指先が立ちどまる君が妖精である確率

 049:礼(ezmi)

街灯は静かに凍り夜は更けて裂いた布しろく結ぶ婚礼