031から040まで
031:てっぺん
もみの木のてっぺんに星。梯子なら、押さえてるから君が飾って?
032:世界
しっかりと抱いているから眼を開けてごらん娘よこれが世界だ
033:冠
まだ同じ踊り場にいるもう君が草冠の姫じゃなくても
034:序
「どの口が序の口だって?」(この口よ)毒を含んで待っているから
035:ロンドン
ロンドンの絵葉書くれた澄んだ眼で「あなたはかはいさうだ」と言って
036:意図
意図はみな見抜いて知っていて欲しいそのための嘘甘い迷宮
037:藤
大人にはまだなれなくて揺らしては鈴の音(ね)聞いて藤のかんざし
038:→
|
039:広
いくらでも広がってやる最後にはおまへをぜんぶ飲み込んでやる
040:すみれ
スカーフをください君が好きでした髪巻き上げる風すみれ色