2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
061:@その文字を猫の声と呼ぶ国がある越えてゆけ@電子の波を062:浅金曜日午後二時半にお茶会を「ウインズ浅草」夢のあとさき063:スリッパ顔だけを覗かせて二人かくれてる子ネズミみたいだねスリッパ064:可憐許されているものだけがそこにいて君がその…
見上げれば高き窓ひかる踊り場で降りそそぐもの緑まぶたに
森の呼吸(いき)国道なんて名ばかりだヘッドライトを消していますぐ
爪先はどこまでも冷え何ひとつ残さぬための鬼火分籍
eメール、「電子メール」と言う人の、律儀さを写し取るようにメモ。
音楽が鳴る鳴っているこの草原を踊るように駆け抜けよ足首
冷蔵庫うら側に葱が落ちている呼吸しているひそやかに夜
ぬぐってもぬぐってもなお凍り付くひとりごと白く霧氷にも似て
春浅く君はるか夢は降りしきるまだ返せない『眩暈』カネッティ