2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「石ですか?」「いえ頭です」「ではそこに落ちているのは」「あれは星です」
ほの暗く数%石の散る意志その中に業という名の
「君は誰?」寄りかかるただ鉄棒に閉ざすくちびるアジアの娘
いまだけは曇らずにいて一対の泉は朝の光を浴びて
四本の手を強くただ結び合いダイヤは凍る移ろいもせず
この星の最後の二人になりましただから踊ってせめて優雅に
その人はおそらく白い服を着るしるしはすべて取り除かれて
001:おはよういまはまだ誰のものでもない朝(あした)駆け抜けてゆく君におはよう002:次夕闇に名残の桜式次第さよならいつか花びらの舞う003:理由「探さないで」遠ざかるたび思うたび薄らぐ理由置き手紙ひとつ004:塩午前四時雫は音を立て落ちぬ暗がり砂…
まといつく蝶がこわいと泣いた君髪の香はなお褪せることなく
暗やみに小さな灯りを点すよに浮かぶ横顔会話明滅
どこまでも続くだなんて信じない世界の果てに空色の壁
この苗は摘むべきそれとも守るべき? いつか星をも砕くバオバブ
午前四時雫は音を立て落ちぬ暗がり砂糖塩醤油毒
足下より風が包んでいるように抱け大気を放て光を
君燃ゆる劇場の名はドラマティカ時空のあわい夢喰らう鬼
夕闇に名残の桜式次第さよならいつか花びらの舞う
「探さないで」遠ざかるたび思うたび薄らぐ理由置き手紙ひとつ
いまはまだ誰のものでもない朝(あした)駆け抜けてゆく君におはよう
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こんにちは。 ezmi です。エズミと読みます。片仮名でエズミ。サリンジャーの小説の登場人物の名前からとりました。でも、その人とはつづりが違います(≠esme)。 はじめて短歌をつくったのは中学二年生の終わりごろです。国語の授業の課題で、テーマは「空…